ビートルズ日本公演の損益計算書・・ え?186万円
ビートルズ来日50周年のメモリアルデーである今日、6月29日。気になる記事があった。日本武道館でのビートルズ日本公演の3日間の収支精算書ついてである。
五十年前の六月二十九日に初来日した英国の人気ロックバンド・ビートルズ。東京・日本武道館での三日間公演の収支精算書が、CBCテレビ(中区新栄一)に残されている。資料からは、熱狂の裏側で、興行を無事に終えるために入念に準備していたことが読み取れる。
公演は、CBCテレビと読売新聞社が主催した。当時、CBCテレビ事業部にいた佐久間一弥さん(87)は、米国の有名合唱団、ミッチ・ミラー合唱団の全国公演などを協同企画(現・キョードー東京)と開いた実績があり、CBCが主催者に名を連ねることになった。CBCは運営費を拠出し、読売は広報などを担当した。
報告書はB5判十ページ。七、八年前、同社経理部の書類の保管場所で見つかった。表紙には「ザ・ビートルズ公演 収支精算書 41年6月30日・7月1日・2日」とあり、中面には収入と支出が書かれている。収入は入場券売り上げとテレビ中継料、プログラム広告料などからなる。
1966年に来日し、東京・日本武道館で公演するビートルズ
写真
支出の部では、警戒態勢を事前に学ぶためにボクシングバンタム級の試合を観戦した費用、開催に反対する動きを理由に宿泊先の東京ヒルトンホテル(現ザ・キャピトルホテル東急)がキャンセルの申し入れをしてきたため掛けることになった保険料などを計上。ビートルズの初期の広報担当者で、今年五月に八十歳で亡くなったトニー・バロウさんに贈るカメラ代、警備関係者へのお礼のビール代も記されている。
場内警備のためには二百五十人を動員。警視庁も数千人で警備に当たっており、当時の熱狂ぶりが伝わってくる。各費用はいずれも社外には公開していない。
来日五十周年に当たり、精算書を開示したCBCテレビ事業部専任部長の北島徹也さん(52)は「弊社の先人の功績を皆さんに知ってもらえたら」と説明し、「当時の動きを追える貴重な資料ではないか」と話している。
具体的な数字が書いてなかったのが残念だったので昔に買い漁ったビートルズ本のとあるページを思い出して開いてみた・・
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ビートルズ日本公演の損益計算書(推定)
推定と書いてあるがかなり近い数字だと思う(だって書物にしてるくらいだから)
支出の部(単位:万)
入場券収入 | 100,361,700 |
プログラム収益 | 8,600,000 |
TV収入 | 4,000,000 |
支出の部(単位:万)
ギャランティ | 1,080万×5 | 5,400 |
空港券 | 50×11 | 550 |
ホテル代ロス | ビートルズ一行が10階を貸しきった為 | 360 |
ガードマン | 2×160 | 320 |
武道館使用料 | 10,270 | |
武道館アルバイト費用 | 2,000×500×30 | 300 |
保険料 | 200 | |
超過手荷物運賃 | 300 | |
入場料 | 1,036 | |
雑費 | 警視庁、消防署へのお礼等 | 1,000 |
収入 112,961,700 - 支出 107,360,000 = 5,601,700円の黒字
主催者が3社なので単純計算すると 1社の収益は 約186万円 (え?)
館内3箇所の救護所の収容人数 初日に4人、2日目に昼夜2公演で9人、3日目は昼夜2公演で18人。患者の大半は頭痛、脳貧血など・・
会場の警備隊は3日間で述べ4,600人。
いろんな意味で日本興行史上画期的な出来事だったようです。